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アフリカと中国の今後

Writer: 義博 川上義博 川上

国際通貨基金(IMF)が今年4月発表した調査報告書によると、アフリカの低収入国家のうち、4割が借金地獄に陥っているそうです。

増え続ける中国からの巨額の融資はそれらの国を一層、債務不履行状況に陥らせることは明白です。

昨年末の段階でチャド、エリトリア、モザンビーク、コンゴ、南スーダン、ジンバブエなどは既に債務返済が出来なくなり、ザンビアとエチオピアは負債増加でリスクが高まっています。

アフリカ東部に位置するジブチには、

中国から約14億ドルの融資を行いました。

これは同国のGDPの約75%に相当するそうです。また、中国は過去2年間でアンゴラに190億ドルの融資を行っています。

ちなみに、中国がアフリカ諸国に巨額の資金を提供する狙いの一つは、台湾を国際社会から孤立させるためで、中国マネーを手に入れた台湾の友好国は近年、次々と台湾と断交し、中国当局との国交を樹立しました。

今年9月4日、台湾と国交を持つアフリカ国はスワジランドだけとなったそうです。

現在の焦点は、“アフリカ最貧国シエラレオネ”が中国の融資話を拒否しました。

アフリカの最貧国にとって中国からの巨額の投資は必要なものとなっていますが、その国が中国の投資、融資を断ったのです。

中国主導のための中国のための融資、投資支援が自国の経済的繁栄をもたらさないばかりか、国民経済を一層悪化させることにアフリカ指導者たちは気が付き始めたのかもしれません。

確かに、アフリカの人と話す時、中国の進出は有難いが、現地雇用が増えるわけではない。

決断は早いが、本当の意味で支援をしてもらいたい。という話をしていました。

世界中に投資をしている中国ですが、

今後、どうなっていくのか?が見ものです。

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